警察官にも行われている身元調査とは|探偵が全貌を公開

警察官にも行われている身元調査とは|探偵が全貌を公開

調査の中の一つに「身元調査」というものがあります。誰に対してこの身元調査を行うか?というと子供の結婚相手や、就職希望者に対してです。特に警察官を志望する人物に対して行われているのは有名であり、必ず行われ本人のみならず関係者全員の素性を把握して採用が決まります。

探偵や興信所でもこの身元調査は調査項目の一つとして行われていますが、一体どのように実施されているのか?方法や結果などは一般の方には知られていないことと思います。

もし今、身元調査を行いたい人物がいるのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.そもそも身元調査とはどういったもの?

警察官にも行われている身元調査とは|探偵が全貌を公開

「人は見た目が8割」という諺がありますが、それだけでどのような人物かを判断することは不可能です。ましてやこれから結婚する予定の相手や、会社に雇用しようとしている相手であれば尚皿きちんとどのような人物かを把握しておく必要があります。だからこそ素行や借金、経歴などが判明可能な身元調査が必要とされているのです。

(1)探偵社や興信所では身元調査の呼び方が違う

探偵社や興信所では、身元調査という名称の他にも色々な呼び方が存在しています。特に多いのが個人信用調査という呼称です。内容的にはほぼ同一であると言っても過言ではありませんが、探偵社や興信所では調査する対象者の属性によって呼び方を変えています。

身元調査

これから雇用を予定している相手に対する調査。経歴や犯歴など、従業員としての特性面を重点的に確認する調査

個人信用調査

主に結婚相手に対して実施される調査。名の通り個人の信用度を重点的に確認する調査素行調査:その名の通り対象者の素行を調べる調査。但し、調査内容として尾行や張り込みによる行動調査が主体となっている

依頼する場合には、調査項目を最初から決めて依頼するのでは無く、まず探偵に相談してから逆に提案してもらうようにしましょう。

それに対して素行調査はほとんどが尾行や張り込みによる行動調査によって情報収集することから、内面的な部分を把握することが難しい反面、日常の行動を全て把握することが可能になってきます。身元調査と個人信用調査では、調査方法のほとんどは聞き込み取材による調査となります。ジャーナリスト的でもあり、情報源である聞き込み相手の選定力や鋭い洞察力、そして高いコミュニケーション能力が必要な調査内容になっています。

2.身元調査を依頼するタイミングとは

身元調査を依頼するタイミングはいつがベストでしょうか?場面ごとに紹介してみます。

(1)結婚相手を調べる場合

結婚相手の身元の調査(個人信用調査とも言う)は、そのほとんどが結婚する当時者では無くその両親であったり親族であったりします。心配して念のために調査するというのが依頼する理由で一番多いのですが、だからこそ注意すべき点としては、調査を検討したらすぐに依頼すべきです。というのも妊娠してしまってからでは遅く、調査によって問題が判明したとしてもどうすることも出来なくなります。

少しでも早く依頼し、問題をクリアにすべきでしょう。

(2)雇用予定者、就職時に調べる場合

通常の企業が人材を採用する場合、流れとしてはまず書類選考からスタートし、その後面接を経て採用を決定していきます。

この場合において身元調査を実施するタイミングとしては、書類選考時か面接後というのが多いタイミングとなります。但し企業側としても極力無駄な費用は削減したいこともあり、近年では面接まで行った人物から厳選した人物に対して調査が行われるようになりました。(つい数十年前までは書類選考時点から全ての応募者に対して調査が行われていた時代もありました)

(3)警察官の身元調査

警察官になりたい場合、本人だけでは無く三親等までの親族に対しても調査が行われることになります。特には犯罪歴や思想面であり、治安を守る警察官として適任であるかどうかを確認されることになります。警察官の親族に警察関係者が多いのはその為でもあります。

又、結婚相手やその親族にも身元調査は行われることにもなります。

(4)金融機関(銀行・証券会社など)

金銭を扱うからこそ、借金があったりお金にだらしない人間を採用する訳にはいきません。本人だけでは無く、その親族も調査して経済状況が不安定ではないか?トラブルの履歴の有無を確認することになります。顧客から預かる金銭も高額になることから、慎重に身元調査を実施して特に資産背景を確認することになります。

(5)上場企業など

上場企業の場合、株価に多大な影響を与えるような素行の悪い人物を採用する訳にはいきません。又、社外秘の情報を意図的に漏えいさせ、インサイダー取り引きに関与するような人物や、多大な損害をわざと与えるようなライバル企業のスパイが紛れ込まないかも確認しておく必要があります。

(6)探偵社・興信所への就職希望者

探偵社や興信所は人の個人情報を扱う企業となりますので、倫理観や素行面については厳しく確認しておく必要があります。経済的に困窮しているような人物の場合には、個人情報を売買したり、浮気している対象者に口止めする為の取り引きを持ちかけるような人物もいます。

ほとんどの探偵社の場合には、採用時に保証人が求められ、厳しい雇用契約によって情報漏えいのリスクを回避しています。

(7)警察による行旅死亡人(コウリョシボウニン)の死亡者の身元調査

近年では身元が不明な死亡者が増えています。老人の孤独死や自殺者などであれば住居や持ち物から推測することも出来るのですが、樹海などによる自殺者の遺体から身元を特定するには警察による身元調査が必要になってきます。最も重要な点は歯による判別になります。

行旅死亡人(こうりょしぼうにん)とは、本人の氏名または・などが判明せず、かつ遺体の引き取り手が存在しないを指すもので、行き倒れている人の身分を表す法律上の呼称でもある。「行旅」とあるが、その定義から必ずしも旅行中の死者であるとは限らない。

参照元:

3.探偵社や興信所の調査能力は?身元調査で判明出来ること

探偵社や興信所が行っている身元調査において、判明させることが出来る項目

(1)現住所・氏名・職業

現在居住している住所、正式な氏名、現在の勤務先は最も基本的な情報です。この情報を元にして様々な情報を収集することになります。

正式な氏名と住所、勤務先が分かるだけでほとんどのデータを割り出すことが可能になります。

(2)学歴・職歴・前職の退職理由

採用予定者を確認する場合において重要な点です。新卒であれば履歴書に記載してある学歴が本当なのか?が重要です。中途採用であれば履歴書記載の職歴はもとより、退職理由についても裏を取ります。懲戒免職や解雇などでないか?そうであった場合の理由が何かを判明させます。

(3)経済状況(資産・負債の状況、破産歴など)

資産がある分には問題ありませんし、むしろプラスのポイントにはなりますが、負債であった場合には額や破産歴など確認します。負債であったとしても住宅ローンなのか?それとも消費者金融なのか?によって印象は異なりますし、収入・年齢に比べて多額すぎる借金ではないか?を確認することでお金にだらしないかどうか確認していきます。

(4)家族構成・親族関係など

本人だけでは無く家族や親族内に問題のある人間がいないかどうか確認します。本人の人格を構成する上で家族からの影響は多大であるため、その家族内の風評を調査します。特に親がどのような仕事に就いているかは大事な点です。親族内に反社会的勢力の人間がいないかも確認事項となります。

(5)思想信条

何かの宗教団体に加入していることはマイナスでは無く至って普通のことではありますが、過度な信仰ではないか?新興宗教などではないか?を確認しておくことは大切です。宗教以外でも極端な思想を抱いており、政治活動に強い関心を抱いていて危険な行動をしたりしないか?なども確認すべきです。

(6)病歴・犯歴

持病や現在疾患中の病気などは無いか?精神的な面での問題は無いか確認します。また、犯罪歴についても確認する場合があります。これらについては必須事項では無く、また差別につながる可能性もありますが、犯罪歴な精神面での疾患を抱えている場合において取り組むことが不可能な業種が存在していますので、採用予定の業種によっては必ず実施しなければいけません。

4.探偵社や興信所はどのようにして身元調査を行っているのか?

身元調査はそれこそ個人の情報を全て入手することが可能な調査になります。ではどのような手段によって収集しているのでしょうか?

(1)特殊データ調査

探偵社や興信所では、特殊なデータ調査を実施するネットワークを持っています。例えば氏名と勤務先が分かることで住所や生年月日を特定することが可能です。また、住所と氏名が分かることで銀行口座の残高まで確認することも可能です。逆に借金の額やどこから借りていることまでも特定可能です。

このようなデータ調査を行うことが可能な探偵社に依頼しないと、ほとんどの重要な情報は入手できません。

(2)自宅や関係者への聞き込み取材

データ調査により、身元調査を行う対象者とその関係者を洗い出した後は、その周辺や情報を持っていそうなところへの聞き込み取材を行います。

もちろん探偵は身分を明かさず、何かを調べていると思われてもいけませんので、自分のキャラクターを事前に設定した上で聞き込み取材を行います。多いのは不動産営業マンに扮して聴き込むという方法です。

コツとしては本当に聞きたいことは話しの中盤に聞き、話しの最初と最後は全く関係の無い話題で盛り上がるということです。これにより聞かれている側は、最後の話題の印象が強く残ることになります。

(3)勤務先・学校への聞き込み取材

勤務先や学校は最も多くの時間を過ごしている場所となります。そのため、対象者の素行・風評を知るための情報が多く存在している場所であり、対象者について知る人物が多く存在していることにもなります。

ここでも注意すべき点としては誰を調査しているかを気づかれないことであり、尚且つ探偵を名乗らずに調査を行うということです。純粋な取材として潜入します。

(4)行動調査(尾行や張り込み)

自宅から1日の行動を尾行によって確認します。確認する点としては、立ち寄り先・接触する人物などです。電車で移動する場合において対象者がスマホを操作する場合には、その画面に映っている情報なども後方から覗き込んで確認することもあります。

(5)直調

探偵用語で、対象者に直接接触を図り情報を得ることを指します。もちろんこの場合でも探偵を名乗ることはせず、身分は偽って対象者本人に接触して会話します。

調査が全て終了し、念のため本人の口からも聞きたいと思うことがある場合に行います。リスクの高い作業になるため、常に実施する訳ではありません。

5.身元調査の費用は?探偵に支払う料金はどのくらい?

身元調査は一体どのような料金設定になっているのか?というと探偵社ごとに違っています。では単純に安いところで良いか?というとそうでは無く、その分品質が低くて欲しい情報が得られないというデメリットがあるかもしれません。そのため、適正な料金を知っておきトラブルの無いように依頼すべきでしょう。

(1)身元調査の料金は調べたい内容によって決まる

身元調査は浮気調査などの行動調査とは違い、時間や日数によって料金が変動する訳ではありません。その理由としては、時間や日数をかけたからといって入手したい情報が得られる訳では無いからです。

聞き込み取材を行うタイミングなどもありますので、時間や日数では無く、どのような情報を入手したいか?得たい情報量により料金は変動します。

調査項目
料金
対象者の氏名・住所・勤務先 10万円〜
対象者の家族構成・風評 15万円〜
経済面(資産・負債・破産歴など) 20万円〜
犯罪歴・通院歴など 30万円〜

6.身元調査の料金はどのように支払う?

身元調査の料金はどのタイミングで支払うでしょうか?最初に全額を支払うパターンと、着手金+成功報酬に分けて支払うパターンがあります。

(1)依頼時に全額

最も多いのがこのパターンです。探偵社や興信所としても、最初に全額貰えることで調査を行っていく経費に充てることもできますし、未回収のリスクもありません。

しかし最初に全額支払ってしまうと、調査内容に満足できなかったとしても、そのまま返金されず泣き寝入りしなければいけないという不安要素があります。探偵社側としても既に全額貰っている以上、適当に調査を行い終了させるような会社もありますのでオススメ出来ません。

(2)着手金+成功報酬

可能な限り着手金と成功報酬に分けて支払うことが可能な探偵社に依頼すべきでしょう。欲しい情報が得られたら成功報酬が発生するという条件で契約し、調査終了時に支払うことが可能な契約内容だと安心して利用出来ます。

着手金と成功報酬は、全体の料金の50%程度にしておければ良いでしょう。

7.身元調査の依頼を断る場合

(1)違法性のある調査の依頼

調査対象者の個人情報を丸裸に出来る身元調査だからこそ、違法なことに利用しようと思った場合には大きな問題になってきます。これから詐欺しようと思っている人物や犯罪に巻き込もうと思っている人物に対する身元調査である可能性がある場合には依頼を断ります。

(2)差別目的の調査依頼

調査対象者が被差別部落出身者かどうかや、国籍など、結果次第では差別に繋がると判断した場合には調査依頼を断ります。そもそも差別に繋がるような調査を実施することは不可能であり、調査を行うことはありません。

(3)依頼人がストーカーの疑いがある場合

身元調査は個人の情報を入手することが可能な調査ですが、あくまで悪用しないことを前提に依頼を受け付けます。好意を持っているだけで関係の無い人物や、元の配偶者や交際相手について知りたいという依頼を受け付けることは出来ません。

8.探偵社や興信所が身元調査の依頼を受ける上でやっていること

(1)依頼人の身分証明書の確認・コピーの保管

依頼人がどのような人物なのか?は確実に確認させてもらいます。自分の身分を隠したり偽った状態で調査依頼を受け付けることは探偵業法違反となりますし、調査目的が判然としないためお断りします。

(2)依頼人と対象者の関係が分かるものを確認

依頼人と調査対象者がどのような関係性なのかが分かる資料を確認します。企業側による採用予定者の雇用調査であったり、結婚相手の調査であったりすることが分かる資料を確認できれば依頼を受け付けます。

ただの友人であったり、関係性が不明瞭な場合には依頼をお断りします。

(3)公序良俗に違反していない調査目的である

出自や部落を確認し、差別を目的としているような依頼であった場合には、調査を受け付けることが出来ません。

(4)違法な方法によって情報収集しない

住民票や戸籍藤本などの公募情報を収集したり、関係法令に抵触するような方法によって情報収集はしません。探偵業法には「人の平穏な生活を脅かしてはいけない」とありますので、その点にも注意します。

9.身元調査がバレてしまったら?

対象者に「自分の周囲を嗅ぎ回っているやつがいる」と気づかれた場合には、すみやかに調査を終了します。探偵は自分の身分を名乗って調査を行うことは絶対にしないので、時間とともに警戒は溶けていくことになります。どのルートからバレたのか?をしっかりと確認し、以降は絶対にその近辺への聞き込み取材は行わないようにします。

バレてしまうと依頼人に迷惑がかかってしまうことはもちろん、最悪の状況になってしまうことから、かなり細やかな注意を払って調査を行っていきます。

まとめ

身元調査は必要とする方にとってはとても重要な調査であり、それにより未然に問題を防ぐことが可能になります。しかし使い方を間違えると大きな問題に発展するだけのものでもあります。

依頼する探偵社や興信所の能力によっても得られる結果は異なってくる上、料金面でもバラバラであるため、得意な会社に依頼すべきでしょう。

浮気調査や人探しと比べ調査方法が大きく異なってきますので、聞き込み調査が得意な探偵社を探し依頼すべきでしょう。