「離婚したい」と検索したことがある方へ|知っておきたい離婚の現実

「離婚したい」と検索したことがある方へ|知っておきたい離婚の現実

ひと月に、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「離婚したい」と検索している人の数はどれくらいかご存じですか?

なんと、全体で10万人近くに上ると言われています。この数字から、夫婦であれば多かれ少なかれ一度は「離婚したい」という考えが頭をよぎるのでは、と推測できます。

今回の記事では、何故離婚したいのかの理由や離婚することのデメリット、そして具体的な手続きなど現実的な離婚の話について触れていきたいと思います。

 1.離婚の理由一位は「性格が合わない」

離婚に至る理由は様々ですが、代表的なものは男女ともに「性格が合わない」というものです。この数は、女性で半数以上、男性では6割以上の方が離婚理由として挙げています。相手からの暴力や浮気という衝撃的な理由ではなく、むしろ性格が合わないという誰にでもありそうな理由での離婚。いかに性格の一致が結婚生活において重要かわかりますね。

なお、離婚理由については「司法統計」という裁判所が毎年公表している統計から詳しく知ることができます。離婚理由は、男女によって以下のように差があります。

【男女別離婚理由ランキング】

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性格が合わない、に次いで気になる理由は、「精神的に虐待する」です。これは近年目立った離婚理由で、物質的な暴力は振るわないけれども執拗に相手を責め立てる言葉の暴力です。最近では、これをモラハラ(モラルハラスメント)なんて呼ぶニュースもありますよね。

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モラハラ人間の特徴として、最初はとても優しく人前では温厚な人として映る人物なのですが、家の中などの密室において「ノロマ」「こんな事もできないのか」と罵倒し、次第にエスカレートしていくようです。この背景として、男性の場合はキャリア女性に対してのコンプレックスで優位に立ちたい、女性の場合はまじめで優しい男性に対してコンプレックスがあり家庭で優位にたちたいという気持ちがあるのではないでしょうか。

以前は「亭主関白」という男性主体の考え方が美学として尊ばれていた時代もありました。

しかし、最近は女性もバリバリ仕事をする時代に変わりました。そんな時代の流れから、離婚理由も少し変わってきているのではと思います。

2.離婚のメリット・デメリット

さて、様々な理由で離婚を考えることが分かりましたが、続いて離婚についてのメリット・デメリットについて触れていきましょう。

①離婚のメリット

離婚経験者は、次のように離婚によるメリットを挙げています。

  • 嫌な相手に会わなくてよくなり、精神的に落ち着いた
  • あれこれ言われず、伸び伸びと生活できるようになった
  • 怒鳴られる不安や息苦しさがなくなった
  • 仮面夫婦を演じなくてよくなった

どれも、離婚をしたことにより性格がイキイキとなり、本来の自分を取り戻すことができたと明るい印象を受けますよね。このように、離婚をすることのメリットは「自分の気持ちが明るくなる」「伸び伸びと生活できる」という点にあるようです。

②離婚のデメリット

これに対し、離婚のデメリットは以下のようなものが挙げられます。

  • 子どもを精神的に傷つけ、転校させなくてはいけなくなったこと
  • 父がいないことが、子供にどのような影響があるか不安
  • 姓が変わったことを周りに指摘されるとツライ
  • 収入が不安定になった

このように、離婚によるデメリットは主に子供についての事と、収入面にあるようです。

3.あなたは離婚をすべきか、そうでないか

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離婚をすると収入面で生活が厳しくなる、そして子供に迷惑をかけるというデメリットがあるため、多くの方が離婚をせずに悩んでいます。

離婚をすべきか迷う時期というのは、多かれ少なかれどんな夫婦であってもあるのではないでしょうか?大切なのは、間違った選択をしないこと。離婚をしたことのより、結果的にハッピーになれるのかどうか、きちんと見極めをすることが大切です。

離婚適正チェックリストというのがあるのはご存じですか?離婚適正チェックリストでは、いくつかの質問にこたえるだけで、あなたが離婚をすべきかどうか、客観的にチェックすることができるのです。

以下のチェックリストで、あなたが離婚をした方がよいか確認してみてください。

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【子供の事】

  1. 子供がいて、配偶者は子供に暴力をふるう
  2. 子供がいて、配偶者は子供に言葉の暴力を定期的にふるう
  3. 子供も配偶者を嫌っている
  4. 子供は自分が絶対幸せにしてみせる、という決意がある

【家庭内の関係】

  1. 食事は毎回家族バラバラだ
  2. 夫婦どちらかが一方的に家庭内の一切の家事を担当している
  3. 家にいると気が休まらない
  4. 家にいると笑えない
  5. ここ数年、配偶者と事務的な話以外したことがない(雑談をしない)

【配偶者の落ち度】

  1. 結婚しているのに、お金の使い道に苦労している
  2. 配偶者が不倫をしているのを知っている
  3. 配偶者が精神病だ
  4. 配偶者に暴力を振るわれる
  5. 配偶者から定期的に言葉の暴力を振るわれる

この中で、各項目3つ以上該当するのであれば、離婚することにより家族は良い方向に向かう可能性があるでしょう。

自分が離婚したい理由は、自分と配偶者についてのことなのか、子供に害が及ぶからなのか、家事や経済的といった家庭内のことなのか、と細かく分析してみましょう。一つ一つをリストアップしていくと、自分が離婚してい本当の理由や解決策が出てくる場合もあります。是非、紙に書いてリスト化してみてください。

4.どうしても離婚したい人は~離婚の種類

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さて、それでもどうしても離婚したい場合というのはあると思います。貴方が離婚したい、と相手に告げ、話し合いが十分にできればそればベストです。お互いが離婚届けにサインをし、役所に届け出ること、これを「協議離婚」と呼びます。この際、話し合うべき内容は以下となります。

・財産分与をどうするか?

・慰謝料をいくらにするか?

・子どもの親権をどちらにするか?

・子どもの養育費をいくらにするか?

・子どもの面会交流をどうするか?

また、話し合いで離婚ができない場合は、残念ながら家庭裁判所のお世話になることになります。それが「調停離婚」です。調停離婚は、弁護士に頼む場合と、自分で手続きや準備をする場合の2種類があります。弁護士に頼む場合は、総額で100万円程度、自分で手続きをする場合は実質で3500~5000円程度の費用がかかります。自分で手続きをする場合は費用が安くなりますが、その分調べたり役所に赴いたりする時間が増え、家事や子供と触れ合える時間が減ってしまうというデメリットもあります。

調停離婚については、当サイトの既存記事:離婚に相手が応じない場合の離婚調停。弁護士費用はいくらかかる?も是非ご参照ください。

5.離婚前にしておきたい準備とは

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離婚のデメリットでも触れましたが、子供とお金の2点が離婚においての最大の壁です。離婚したいと決意した時、この2点をクリアにすることで貴方の離婚がツライものからハッピーなものへと変化することでしょう。

①子供への説明

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離婚する前に、まず考えたいのは子供の気持ちです。自分は夫が嫌いだけど、子供は大好きな場合、いきなり離婚と言われたらショックを受けることでしょう。

しかし、子供は夫を嫌いなあなたについても既に気づいているはずです。子供の年齢にもよりますが、子供は思っている以上に大人で敏感です。下手に誤魔化す説明をするのではなく、子供も自分も落ち着いている時に、正直にあなたの思っている事を選びながら話しましょう。

また、二度とお父さんやお母さんに会えない、という言い方をするのではなく、「今までよりは会えなくなるけど、月に〇回は会えるからね」と」いったように、今までと全てが変わるわけではない、とこの先の展望みえるような話し方を意識しましょう。

②離婚でもらえるお金を調べる

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離婚でシングルマザーなどになった場合、以下の公的な助成が受けられます。もらえるお金は月にいくらぐらいなのか?自分は、どれくらい働けば子供を養うことが出来るのか?など、離婚前に充分に試算しておきましょう。

(1)児童手当

児童手当の申請先は、お住いの各市区町村の役所です。子供が生まれた月から中学生まで支給されます。申請時には、子供の名前や生年月日、そして親の名前と振込先の口座を記入します。具体的な支給は、毎月口座に振り込まれるのではなく、2月・6月・10月に4か月ずつまとめて振り込まれます。

金額は、現在のところ3歳未満で月額15,000円、3歳以上~小学校卒業前で第一子・第二子までが10,000円、第三子以降は15,000円です。中学生では、月に10,000円もらえます。

児童手当の金額は、情勢により多少変わりますのでニュースも随時チェックしましょう。

(2)児童育成手当

児童育成手当は、子供が18歳になるまでひとり親の場合に支払われる手当です。ひとり親の理由は、離婚だけでなく父母のいずれかが亡くなった場合や生死不明である場合、そして父または母が拘束されている場合などにも適用されます。手続きは、お住いの各市区町村の役所です。

こちらに場合も、振り込まれるのは毎月ではなく2月・6月・10月に4か月ずつまとめて振り込まれます。金額は、ひと月自動一人につき13,500円です。

(3)児童扶養手当

児童扶養手当も、児童育成手当同様子供が18歳になるまでもらえる手当です。以前は、「母子手当」という名称でした。もらえる金額は、子供一人の場合は月額4,2000円、子供が複数の場合は2年目で5,000円、3人目は3,000円追加となります。

児童育成手当との違いは、受給制限の違いです。児童扶養手当では、受給者のみに所得制限があるのに対し、児童育成手当の方は同居の扶養義務者においても所得制限が設けられているのです。

各種手当をもらうには、いずれも所得制限があります。年収によってはもらえない手当もありますので、窓口で直接確認してみてください。

まとめ

離婚の主な理由は性格の不一致でした。ちょっとしたことの積み重ねが、後には戻れないほどの苦痛を相手に与えているかもしれません。今一度、離婚前に改善できることはないか振り返ってみてはいかがでしょうか?

また、離婚のメリットは本来の自分に戻れることやイキイキと生活できること、そしてデメリットについては子供やお金の問題ということがわかりました。離婚をするなら、苦労する離婚は嫌ですよね。離婚カウンセラーや弁護士といった信頼できる専門家にも、必要に応じて相談してみましょう。



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