探偵が行う家出人・失踪人捜索の取材・聞き込み調査を全貌公開

探偵が行う家出人・失踪人捜索の取材・聞き込み調査を全貌公開

探偵が家出人・失踪人捜索において行う調査方法で一番多い作業が、関係各所への取材・聞き込み調査となります。少しでも手がかりになりそうな情報を求め、可能性のある場所や人物に取材・聞き込みを行っていくのです。

その際に、絶対やるべきことや、反対に絶対にやってはいけないことなどが存在しています。

今回は、探偵がやっている取材・聞き込み調査においてどのような方法をとっているのか?を詳しく解説していきたいと思います。

1.取材·聞き込み時にやるべきこと

まず大前提として空気を読んだ取材・聞き込みを心がけます。

方法としては、身分を偽って取材を行うケースと、身分を明かして取材を行うケースがあります。

身分を偽って取材を行うケースは、お互いに利害関係が生まれることが前提になっているので、いきなり無下には扱われないでしよう。

ですが、身分を明かして取材を行う場合は、相手にとって負担にならない様に最大限配慮する必要があります。答える相手は全て善意であり、基本的に調査に協力する義務も、義理も、必要も一切ありません。

その取材・聞き込みが事前調査に必要な物なのか、ある段階まで事前調査を行った上で取材を行うべき物なのか、事前調査を行った後に取材を行うべき物なのか、失踪人と取材対象の関係性を見極めた上で、どのタイミングで取材を行うか判断する必要があります。

(1)失踪した時刻、失踪人が良く利用していた時刻と同時間帯での聞き込み

出来るだけ失踪人の行動パターン、生活スタイルに合わせた取材を行います。

コンビニ、ネットカフェ、カラオケボックスなどの24時問営業店舗などではシフトの都合で時間帯によってスタッフが異なります。

可能な限り失踪した時間帯、失踪前の行動パターンに合わせた時聞に聞き込みを行います。

同時間帯での聞きこみが不可能な場合は、チラシを置かせて頂き協力を執り付けます。

(2)少しでも答えやすい雰囲気作りと、シチュエーション作り

特に法人を対象にした調査で、何度も足を運ぶ可能性がある場合は最初の設定がとても重要になります。

また、スーツ、オフモード、カジュアル、フォーマル、ラフなど、着衣は設定と相手によって使い分けが必要となります。
友人を名乗って休日に聞きこみを行ったとしたらスーツでは違和感を与えてしまいます。

ジャケット姿

当然ながら営業マンを名乗る場合はスーツが基本となりますが、昨今のクールビズでノータイ、ノージャケットがー般的になっております。

例え営業マンという設定であっても真夏の炎天下の中で上下スーツにネクタイというスタイルでは、かえって物を売りつけられそうなマイナスイメージを与えてしまうケースもあります。

(3)マスコミとしての聞き込みは、設定によって異なる

『マスコミ』という一般的なイメージではスーツでは違和感を与えてしまいます。多少ラフなスタイルの方が違和感を持たれません。持ち物や小道具などによっても聞き込みのやり易さが異なって来ます。

テレビ取材の場合は堂々とビデオカメラを持てます。新聞取材は堂々とICレコーダーを持てます。それらの小道具がかえって信憑性を高めることにも繁がります。

2.取材・聞き込み時に絶対にやってはいけないこと

ダメ

公務員、警察官、消防士、大学教授、教師、弁護士、税理士、会計士などとい偽っての調査

取材や聞き込みを行う際において、自らの身分を公務員などと偽り調査を行うと軽犯罪法に抵触してしまいます。

軽犯罪法第1条15号(称号詐称·標章等の窃用の罪)

「官公職・位階勲等・学位その他法令により定められた称号若しくは外国に於けるこれに準ずるものを詐称し、または資格がないのにもかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作ったものを用いた者、拘留または科科」

〈解説〉

法令により定められた称号等の権威と信用を確保し、これらのものを詐称することにより、一般人が騙されることを防ぐことを狙いとしている。詐称の表示形式は問われていないため、口頭(電話含む)、書面、印刷物(名刺含む)などのすべてが該当する。

・官公職・・・公の職務全体会指す総称。警察官、検察官、人権擁護員、民生委員、調停委員を含む。
・学位・・・博士、修士、学士
・そのたの法令により定められた称号・・・弁護士、医師、税理士等をふくむ。

実在した称号で無くても、一般人に真実と誤解させる様なもの、例えば「警視庁特別捜査本部部長」「東京都区画整理組合専務理事」などと実在しないが、いかにも真実らしいものも該当する。
違反した場合の罰則は『1日以上30日未満の拘留場における拘置。または、1,000円以上10,000円未満の罰金』。軽犯罪法違反により逮捕されることはない。

3.取材・聞き込み先周辺の情報收集&リサーチと事前準備

(1)地域性、土地柄、県民性のリサーチ

  • 周辺住民などの横の繁がりが強いかどうか
  • 取材内容や取材に来たことが筒抜けになっている危険性はないか
  • 取材に最も過した時間帯、服装、キャラクター設定はどのようなものか
  • 都心などで周辺住民の付き合いが希薄な場合は聞き込む範囲をどこまで絞るか

(2)移動交通手段のリサーチ

  • 失踪者は車を所有していたか(車種、色、ナンバー、改造の有無などの特徴は?)
  • 失踪場所から最寄り駅までの移動手段は
  • 一般交通機関の時刻表、始発、終電の時間は
  • タクシーは簡単に拾えるか、手配をする必要があるかどうか
  • 車が無ければ日常生活に支障をきたすかどうか

(3)失踪人の特徴、性格、性質、失踪理由、交友関係、勤務先、学校、周辺環境などの身辺に関するリサーチと把握

  • 逃亡の恐れはないか
  • 事件性はないか、または、事件に巻き込まれている可能性はないか
  • 失踪に協力、加担している者はいないか
  • 失踪人の面が無いケースはどの様に聞き込みを行うか(同年齢層、性別を外して周辺から行えるか)
  • 失踪時の所持金は幾らか

※あまりにもコミュニティ過ぎると地元で関係者に遭遇する可能性がありますので注意が必要です。

4.取材の後に行うこと

(1)取材・聞き込み内容の管理とデータの共有

メール部署内での現状メールにて進展があった段階で即時報告をする。個人情報が書かれたメモ帳の管理、保存、破棄を徹底します。

(2)テープ起こし

会話の言葉尻、言い回し、イントネーション、焦り方、強弱、トーン、などなど細かい所に重要な情報が隠されています。

取材・聞き込み対象者の声をベストな録音状態で、最も自然な録り方、などICレコーダーの機能、性能、取り扱い方を学んでおく必要があります。

5.取材·聞き込み対象者ヘのフォロー

失踪人が失踪前の生活に戻れる様に勤務先、近隣住民、親族、友人などの、最大限配慮を行って取材を行う必要があります。調査終了後に取材・聞き込み対象者ヘの後フォローを行うことも取材・聞き込みの大事な要素となります。

有力情報提供者への挨拶、謝礼金の支払い、また、対象者が未成年であれば配布したビラの回収などを行います。

まとめ

一口に取材・聞き込みと言っても、その方法にはきちんとした作法が存在し、一歩間違えば法令に抵触してしまう可能性まであります。

調査はやる前から結果が出てしまう、という言葉があり、これは事前準備こそが結果を決めるということを言われているのですが、この取材・聞き込み調査においては特に当てはまります。地道な作業の積み重ねこそが、捜索人の発見に繋がっていくのです。




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